成長企業の経営者が絶対口にしない「言葉」 米企業の偉大なCEO3人に共通すること
私は自分自身を極めて幸運な人間だと考えています。
私はこれまで3人の創業者兼現役のCEOと働く機会に恵まれました。まだ若いにもかかわらず、すでに伝説的な存在として語られる3人の偉大なCEOとは、グーグルのラリー・ペイジ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、そしてスクエアのジャック・ドーシーです。
よくジャック・ドーシー、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジの共通点(そして相違点も)について聞かれます。これについてはそのうちまた別の機会に書くとしましょう。今回は、私が3人のCEOとしての在り方から気付いた、ある特徴的なふるまいについて書きたいと思います。
3人のCEOが口にしなかった言葉とは?
簡単に言えば、3人ともある特定の言葉を完璧なまでに口にすることを避けています。
1対1の打ち合わせや複数名での会議、全社が集まる場を含めて、今まで同席したどんな会話の場面においても、3人の1人でもこの言葉を使うのを耳にしたことはありません。
正直に言えば、彼らがこの言葉を避けられるのは信じられないことです。上場会社のCEOという立場にあれば、企業が成長したり、上場したりする過程でこの言葉の登場回数が増えることがあっても減ることはないものです。さらに加えると、3社で働くエンジニアやプロダクトマネジャー、営業やほかの役員など、ほかの人がこの言葉を口にするのは聞いたことはありますが、CEOの彼らからだけは聞いたことありません。
さて、まるで「ヴォルデモート卿」(『ハリー・ポッター』の登場人物が恐怖のあまり口にできなかった名前)のような、私がラリー、マーク、ジャックから聞いたことのない言葉は何でしょう?
「Revenue(収益)」。そう収益です。経営者、投資家、メディア、アナリストや一般人さえも使う、企業の経営状況を推し量るのに欠かせない数字です。企業の業績や成長具合を測る重要なものさしの一つでもあります。
それなら、収益の代わりに社内や社外のさまざまな人と話すときにはどんな言葉を使っているのでしょう?
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