中学受験で頼りにならない父親に欠けた視点 「成功体験の押しつけ」は絶対にダメ
お母さんが叱るのと、お父さんが叱るのとでは、子どもに与える影響は大きく違います。普段接している分、お母さんが叱っても、さほど響きませんが、お父さんが叱る場合は違います。普段あまり接していないからこそ、言葉の重みが違うのです。子どもを叱る場合は、短くはっきり、論理的に簡潔にしましょう。
ただし、叱るだけでは、子どもは成長しません。自制心をもって「叱ってもいいが、怒っちゃダメ!」と自分に言い聞かせながら言葉をかけましょう。
また、どんなに厳しく叱っても、1日の終わりが子どもにとって「叱られモード」にならないようにしてあげてください。イライラや悲しい気持ちを持ったまま勉強しても、学習効率は高くありません。
その日の終わりにはお互いが笑顔で、「明日は楽しい1日になりそうだ」「明日はちゃんと勉強できそうだ」など、明日が来るのを楽しみにできるような会話をしましょう。
「いざというとき」がお父さんの腕の見せ所
休みの日はお父さんの出番がいっぱいあります。直接勉強にかかわるというよりは、子どもとのコミュニケーションを深め、体験をさせながら、さまざまな感覚を育てていきましょう。
お父さんの趣味に子どもを巻き込むのが、ストレスが少なく、子どもにとっても面白い体験になります。日曜大工が趣味なら父子で一緒に棚を作ってみると、「こことここを垂直にしよう」「ここに棒を渡すには、どのぐらいの長さになるかな?」など、一つひとつの動作や会話に、中学受験の図形問題や文章題の線分図の解き方のヒントが盛り込まれています。
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