中学受験で頼りにならない父親に欠けた視点 「成功体験の押しつけ」は絶対にダメ
写真が好きなら、子どもと一緒にカメラを持って写真を撮りに行く、畑仕事が好きだったら一緒に作業をさせる、休日も忙しければ、夜、一緒に星を眺めたり、早朝に散歩したりするだけでもかまいません。そういった時間が子どもの内面を豊かにし、父子の繋がりも強くします。
塾の先生や家庭教師にお願いしたいことがあるとき、込み入った話をするときもお父さんの出番です。
たとえば「子どもがいっぱいいっぱいなので宿題の量を少し減らしてもらえないか」「塾でうまくやれていないように思う。転校したほうがよいのではないか」などといった相談や交渉は、お母さんが相談しても、日常の心配と思われてしまいなかなか首を縦に振ってもらえないのですが、お父さんが論理的に相談をすると冷静な話し合いになり、先生の対応が変わり、OKが出たりします。
いざというときに、お父さんが動くことは効果大なのです。
絶対にやってはいけない「成功体験の押しつけ」
「俺は塾に行かずに分厚い問題集を2回やっただけで難関中学に合格した」「俺はもっとできた」などと、自分の受験に成功した経験を子どもにアドバイスするお父さんがよくいるのですが、これは絶対にしてはいけません。
なぜなら、お父さんが受験した当時と現在とでは入試問題のレベル、求められるものがまったく違うからです。
以前、中学受験をするという娘さんにお父さんが実践していた勉強法をさせたところ、中学受験を辞めてしまったという例もあります。
今の受験事情と親の受験事情は違うことを理解して、ここはぐっと我慢してください。逆に失敗話はおおいにしてあげてください。親の失敗談は、子どもにとって励みになるからです。いちばん近くにいる人生の先輩が、自分と同じように失敗したりしながら成長してきたんだと知ることで心強く感じ、頑張り続ける勇気になるわけです。
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