中学受験に共働きで挑む親に大切なコツ3選 親の経験は子供の役に立たない

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子どもは親の覚悟を感じることで、親と一緒にいる時間が少なくても、自分も腰を据えて受験勉強に取り組むことができます。反対に、親が悩んだり迷ったりフワフワしていると、子どもも落ち着きがなくなり受験勉強に身が入らなくなってしまいます。

中学受験時の子どもはまだ成長の途中、アンバランスな状態です。親がしっかり支えてあげましょう。

ポイント2「父親と母親の役割分担」

共働き家庭において、子どもの成績を上げるには、夫婦の意見が一致していること、そのうえで夫婦の役割をきっちり分担することです。そうすることで、親子で揃う時間がなくても向かう方向が一つになります。

直接子どもとやりとりするのは原則、お母さんにしてください。一緒にいる時間が短いとしても子どもに寄り添いやすいのはお母さんだからです。

お父さんは、普段はお母さんのフォロー役に回ってください。お父さんの出番は、目に余ることがあった場合、たとえば叱らなくてはならない時です。この時は、しっかり叱ってください。

夫婦が連携して役割分担して接することで、子どもも「お父さんとお母さん、どっちの言うことを聞けばいいのだろう」などと迷わずにすみ、受験勉強に集中できます。

ただし、親が何から何までやってあげなければいけないとは考えないでください。親ができることとできないこと、他人の力を借りてはじめてできることがあります。子どもに合った塾を選ぶ、追い込み時期は塾だけでなく個別指導塾や家庭教師をつける、普段の学習では祖父母に協力をお願いするなど、共働きで忙しいからこそ、上手に役割分担していきましょう。

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