中学受験に共働きで挑む親に大切なコツ3選 親の経験は子供の役に立たない

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子どもに適した環境を整えることが、中学受験合格をかなえるために親がしてあげられることなのです。

ポイント3「自身の受験経験は忘れる」

みなさんの中には、中学受験を経験した方もいらっしゃるでしょう。その時のことは、すべて忘れてください。

みなさんが中学受験した20~30年前と現在では、中学受験の様相は大きく変わっています。いちばんの違いは問題のレベルです。20年前は超難問とされていたものが現在では標準レベルとされ、大人でも太刀打ちできない問題があったり、解き方が変わったりしています。つまり、過去の経験は使えないのです。子どもにアドバイスしてあげたい気持ちはわかります。でも、ここはぐっとこらえて、勉強を教える以外のサポートに徹しましょう。

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最後にもう一つだけお伝えしたいことがあります。それは、中学受験は、受験を意識したその瞬間からその時期に応じた対策を始めることです。

「中学受験することを正式に決めてからでいいのではないか」と思うかもしれませんが、それでは遅いと言わざるを得ません。共働きだと、必然的に子どもと一緒にいる時間が限られてしまいます。だからこそ、少しでも早く準備に入り、行きたい学校が決まった時にさまざまな対応が可能な状態にしておきましょう(シングルマザー・シングルファーザーなどひとり親のご家庭も同様です)。

もし「やっぱり中学受験するのはやめた」となっても、受験のために努力した経験は、必ず子どもの人生にプラスになります。せっかく「中学受験をしよう」と決めたのに、時間が足りなかった、対策をしっかり練ることができなかった、という共働き家庭も実際にありましたが、とても後悔なさっていました。少しでも中学受験をする可能性があるなら対策を意識した勉強法に切り替えましょう。

中学受験は、家庭全体の総合力で乗り切るものです。家庭の総合力をアップする機会といってもいいでしょう。家族みんなでチャレンジをして、全員でアップしていく絶好のチャンスです。明るい未来を描いて、家族みんなで乗り切ってください。

西村 則康 中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表

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にしむら・のりやす / Noriyasu Nishimura

中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表。中学受験情報局 主任相談員。40年以上中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。『中学受験は親が9割』など著書多数。

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