「iPhone X」が実は絶好調といえる決定的理由

発売以来、iPhoneの中で販売トップを維持

クックCEOは、iPhone Xに対する市場の好意的な反応に満足感を示した。電話会議では次のように述べている。

「iPhone Xは象徴的で、市場で最も革新的なスマートフォンであり、その価値を反映した価格を付けている。発売以来、そのiPhone Xが販売トップであることは、この上ない喜び。iPhone Xについては素晴らしいという感想だ」

また、長らく不振だった中国市場でも、4四半期連続で前年同期を上回り、好調さを取り戻しており、都市部でのiPhone Xの販売が好調であることが背景にある。また米国、英国、日本ではスマートフォンの販売トップ5のうちの3つにiPhoneが入るなど、その善戦に対して自信を見せた。

「スマートフォン市場は非常に健全だと考えている。たとえ1%増、2%増、5%増、6%増、10%増でも、1%減、2%減であったとしても、素晴らしい市場だと思う」(クックCEO)

iPhoneへの懸念材料

クックCEOはアナリストからの質問で投げかけられた「iPhoneへの2つの懸念材料」についても応えている。

1つ目は、買い換えサイクルの長期化だ。

これまでiPhoneは2年という買い換えサイクルが顕著に存在していた。しかしこれが2年半から3年へと長期化する傾向にある。これに対して、クックCEOは「販売奨励金が利用できるプランの利用が縮小していることが原因」と分析した。

この販売奨励金とは、iPhone発売当初、米国で2年契約を前提に649ドルのiPhoneを199ドルで購入できるプランや、それに類する割引が各国で行われていたことを指す。

日本の公正取引委員会は、アップルがNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3通信会社との間で交わしていた「iPhone Agreement」という販売契約が独占禁止法違反に当たるとして調査をし、その結果を公表した。結果、販売契約の詳細な中身が明らかになる、世界でもまれな状況が日本で起きた。

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