就職活動は「どの業界にいきたいか」を考えることから始まる。これまでの経験や強み、適性を振り返り、自分にあった業界を見つけていくことになる。では、その業界の中で、多くの就活生が注目する企業はどこなのか――。
7月20日配信記事で「就活後半に聞いた『就職人気企業』トップ300」を紹介したが、今回はその結果を使って業界別のランキングを作成した。これからインターンシップに行く予定の大学3年生は多いと思う。そこで、ひとつ上の先輩がどんな会社を人気企業として見ているのか、ランキングを通して把握しておきたい。
ランキングのデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の調査を基にしている。「就活後半」のランキングは、今年の4月~6月にかけて調査を実施した結果だ。前半はあこがれやイメージが強く出る一方、後半は業界研究や選考を経て現実的に企業を見るようになった就活生のマインドが反映されている。業界内の順位に加えて、総合順位も掲載しており、全体の中の人気度も確認できる。
金融1位は大和証券、マスコミトップは博報堂
さっそく結果を見ていこう。金融業界の1位は大和証券グループ(総合4位)。これまでメガバンクがトップになるケースが続いていたが、採用数削減方針の影響がランキングにも出た模様だ。とはいえ、2位に三菱UFJ銀行(総合7位)、4位にみずほフィナンシャルグループ(総合10位)が入っており、総合でもトップ10以内を維持している。頭一つ抜けた存在ではなくなったが、依然人気企業の1つであることには変りない。
一方、マスコミは、総合トップ10に入った会社が1つもない。そんな中、業界1位は広告の博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ(総合11位)で、昨年からも順位を上げている。好景気の中、ネットを中心に広告市場が回復してきており、3位のジェイアール東日本企画(総合23位)などと合わせ、広告業界を志向する学生が増えてきている。
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