マスコミの2位は出版の講談社(総合19位)で、5位が集英社(総合42位)、6位KADOKAWA(総合45位)と堅調な結果に。その反面、新聞やテレビ局がもうひとつ、といった状況だ。新聞は9位の読売新聞社が最高で、総合順位は64位。テレビ局も10位日本放送協会(NHK)の総合66位が最高だ。かつては「あこがれの職場」というイメージが強かったが、今は「ハードな職場」というイメージがあり、敬遠されているのかもしれない。
自動車、機械、電気機器といった、いわゆる日本を支えるメーカー群の中では、日立製作所(総合35位)がトップに立った。今年はグループ全体で積極的な採用広報を展開して注目度も高かった。インフラ重視の戦略や情報通信、鉄道など、幅広い事業領域が学生の支持を集めたと思われる。2位は自動車メーカートップのトヨタ自動車(総合55位)、3位には電機のソニー(総合65位)が続く。
そのメーカーの中でも、食品に限ってランキングをつくると、1位は明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)となる。総合でも3位で、理系学生を中心に支持が多い。以下、2位味の素(総合13位)、3位カゴメ(総合21位)と続いている。
今回、エアラインと鉄道をあわせて、旅客という業界カテゴリーで、ランキングを作った。1位の全日本空輸(ANA)、2位の日本航空(JAL)のエアライン2社は、総合でもトップ2を独占している。あわせて、4位ANAエアポートサービス(総合41位)、6位JALスカイ(総合53位)と、関連企業も上位に顔を出している。鉄道は3位の東日本旅客鉄道(JR東日本)が総合でも5位にランクインしている。
ハードな職場の印象強くテレビや新聞は人気薄
通信・IT・ソフトウェアでは、1位のNTTデータ(総合30位)が強い。2位はソフトウエアやシステム開発を展開するSky(総合36位)。テレビCMや積極的な採用活動を展開している効果もあってか、総合でも上位になっている。以下、3位伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が総合72位、4位SCSK(総合78位)、5位が日本IBM(総合90位)と続く。6位には総合101位ながら、アマゾンジャパンが入っている。
商社では、1位伊藤忠商事(総合12位)、2位三井物産(総合14位)、3位三菱商事(総合20位)、4位住友商事(総合38位)と、総合商社が上位を独占し、総合順位でも上位クラスとなっている。ただ5大総合商社の中では、7位の丸紅が総合69位と、少しさえない結果となった。
流通は1位がそごう・西武ながら、総合順位は126位と、全体の中では人気が薄い印象だ。以下、2位イオン(総合161位)、同2位ファーストリテイリング(総合161位)と続く。
建設・住宅・不動産では、トップが三井不動産(総合71位)、2位が住友林業(総合95位)、3位が三菱地所(総合136位)という順番になっている。
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