イヴァンカがファッション事業を止めるワケ 大統領顧問の職務に専念というが…

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イヴァンカ・トランプはホワイトハウスでの顧問職に専念すると発表した(写真:REUTERS/Carlos Barria)

アメリカ大統領ドナルド・トランプの娘イヴァンカ・トランプは7月24日、自身の手掛けるファッションブランドを閉鎖し、現在彼女が女性の就労促進に取り組んでいるホワイトハウスでの非公式の顧問職に専念すると発表した。

2016年11月にトランプ大統領の思いがけない選挙結果があって以来、トランプ一家は、贅沢のシンボルとしてのトランプの名声に大きく依存した一家の不動産および消費財事業のポートフォリオが、彼らのワシントン当局者としての役割に反しているとの批判に直面してきた。

大統領の批判者たちは、今回のブランドの閉鎖を、2016年の選挙活動の終盤に始まったトランプ関連企業に対する不買運動の勝利だとしている。

会社の閉鎖に伴って18人を解雇

「ワシントンで17カ月を過ごして、自分がいつビジネスに戻るのか、あるいは実際に戻るのかどうかもわかりませんが、近い将来において私の専念すべきことが、ここワシントンで携わっている仕事になるだろうということはわかっています」とイヴァンカ・トランプ(36歳)は24日の声明で述べた。

潜在的に利益が衝突するとの批判にさらされる中、イヴァンカ・トランプは2017年には自身の衣料品企業を日常的に経営することを断念し、その資産を家族が管理するトラストに預けた。

イヴァンカの会社は、ライセンス契約は更新せず、現在有効な契約は契約期間の満了までそのまま効力を有すると発表した。中価格帯の女性衣料、シューズ、アクセサリーが、このブランドのもとで販売されていた。創業11年になるイヴァンカの会社で働く18名は、会社の閉鎖に伴って解雇される。

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