イヴァンカ「訪韓」が持つ重大な政治的意味 緊張緩和の鍵を握るのは2人のプリンセスだ
2月25日に閉会式を迎えた韓国・平昌五輪は、米朝関係の行く末を占う上でも大きな意味を持つ大会だった。中でも、重要な役割を担っていたのが、2人の女性だ。9日の開会式に出席した金与正朝鮮労働党中央委員会宣伝扇動部第1副部長、25日の閉会式に出席したイヴァンカ・トランプ米大統領補佐官である。
金与正氏にとって今回の訪韓は国際政治の舞台へのデビューだった。そして、イヴァンカ氏にとっても実質的なデビューのようなものだ。与正氏は次兄・金正恩朝鮮労働党委員長から北朝鮮の生き残りをかけた文在寅大統領の懐柔を託されたと考えられる。
一方でイヴァンカ氏は、父のドナルド・トランプ大統領から文大統領を西側に引きとめる使命を受けた上での訪韓とみられる。
昨年11月の来日とは意味合いが違う
「強い米韓同盟を確認するためにやってきた」
2月23日午後に韓国・仁川空港に到着した時、イヴァンカ氏はこう述べている。アリソン・フッカー国家安全保障会議朝鮮半島担当大統領補佐官やジェームズ・リスチ上院議員ら並みいる大物で構成された代表団を率いるイヴァンカ氏は、白いニットの上に千鳥格子のコートを羽織ったシンプルないでたちで、2017年11月に来日した時と印象が大きく違っていた。
来日した際のイヴァンカ氏は、ペールブルーのコートに黒のシガレットパンツ姿。リボンのついたベロアのフラットシューズを履き、手には自身のブランドのトートバッグを持って、ファッション性を押し出した。
「国際女性会議WAW!」でスピーチをした時は、スカート丈の短いミレニアルピンクのスーツを着用。コートとスーツはいずれもMIUMIUで、PRADAのセカンドラインというところがポイントだ。PRADA創業者の孫が生みだしたブランドは、スタイリッシュさと可愛らしさが特徴。ちなみにスーツは41万円だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら