「トランプを当選させた女性」のヤバい存在感

トランプの懐刀、コンウェイ氏の実力は?

トランプ次期大統領当選の立役者とされるケリーアン・コンウェイ氏(写真:Mike Segar/ロイター)

トランプ次期政権の大統領顧問に指名されたケリーアン・コンウェイ氏がにわかに注目を浴びている。トランプ氏の大統領選で選挙対策本部長を務めた彼女の姿を見て最初に浮かぶのは、正直なところ「また、このタイプの女性か」という印象である。

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ブロンドの長い髪、ボディにぴたりと添った女性らしい服――。これは、トランプ夫人のメラニアや長女のイヴァンカにも共通する外見だ。乱暴に言えば、いかにも女っぽく、それも従来型のよくあるタイプのリッチな女性の姿だ。トランプ好みの女性像そのものだ。

「昼間は男のように仕事をする」

だが、金融界の著名人と軍人上がりの男たちがほとんどを占めるトランプ新政権の中で、コンウェイ氏は女性としては珍しい有力ポストにつくばかりでなく、そもそもトランプ氏の大統領選の勝利自体が彼女の戦略に大きく依っているとされる。辣腕の保守的女性と、印象を正す必要があるだろう。彼女もあるところでこう語っている。

「情熱は歓迎だけれど、感情的になっている暇なんかないことは、ずいぶん前に学んだわ」「みんなに言うのよ。私は、見かけとは違って昼間は男のように仕事をするってね」。

コンウェイ氏は、2016年8月にトランプ陣営の選対本部長に任命された。その前はアドバイザーとしてかかわっていた彼女は、大統領選で初めて女性として共和党候補選対本部長に就いた。このときすでに本部長は3人目で、当時、トランプ陣営はさまざまなトラブルと失策から支持を大きく落としていたところだった。

世論調査専門家としてニュート・ギングリッチ、ダン・クウェイル、マイク・ペンス次期副大統領など何人もの共和党有力者のために仕事をしてきたコンウェイ氏は、女性票獲得のための戦略家でもある。政治に限らず、アメリカン・エクスプレスやおもちゃ会社のハスボロ、家庭用薬品のバセリンといった商業ブランドのためにも、女性消費者の支持を得るためのコンサルティングを行ってきたというバックグラウンドの持ち主だ。

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