日本人のセコい節約方法は効果が薄すぎる シンガポール流「5つの超節約術」に学べ
最後は皆さんだけでなく、子どもを持っている方にもぜひ知っていただきたいお話です。
5.子どもに自制心をつけさせる
有名な「マシュマロ実験」をご存じでしょうか。4歳児を部屋に残してマシュマロを置いておき、15分後に大人が戻ってきたときにまだマシュマロがあったら、もう1個もらえるというものです。
研究者たちは、その子たちが18~19歳になってどうなったかを追跡調査しました。すると、マシュマロを食べなかった子どもたちはみんな、人生がうまくいっていることがわかりました。「成績がよい」「幸せである」「将来の見通しがある」「先生や友達とよい関係を築いている」など、すばらしい人生を送っていたようです。
一方、我慢できずにマシュマロを食べた子どもたちの多くは、何かしら問題を抱えていました。「大学に行けなかった」「成績が悪い」「何人かは中退」「在学している一握りも成績が悪い」「成績がよかったのはほんのわずかだけ」だったそうです。
欧米やインド系の家庭の多くは、小さな子どもに対しても感情的にならずに、理由づけをして子どもを納得させるというアプローチを取っているように感じます。
倹約で将来の生活レベルの向上を目指す
「ジュースが飲みたい」「お菓子が食べたい」と子どもが言っても、インド系の私の友達は理由づけをして子どもを諭し、我慢をさせます。たった3歳の子どもに対してです。
私が持って行った手土産のクッキーですら、手をつけずに食事の後と言っていたこともありました。成功している家庭は、子どもの自制心を養うという教育を代々受け継いでいるように感じます。
いかがでしょうか。王道といえば王道なのですが、外国人は合理的で理にかなっている節約をしているのです。つまり、倹約をすることで、将来の目的に合わせた蓄財や生活レベルの向上を目指しているのです。
また、「時は金なり」という諺もあります。共働きで忙しい夫婦などは、特に効果が小さな節約は思い切ってやらないほうが、全体の収支や精神的ストレスを改善できる場合もあるでしょう。細かな節約も趣味でやっている分には構いませんが、一度その効果を疑ってみてはよいのではないでしょうか。
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