日本人のセコい節約方法は効果が薄すぎる シンガポール流「5つの超節約術」に学べ

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では、シンガポールにいる外国人はどんな節約をしているのでしょうか。代表的な節約は次の5つです。

1. 買い物を趣味にしない

日本人には「買い物が趣味」という人は本当に多いですが、ヨーロッパなどの国の人にとって、ショッピングが趣味という人は少ないのです。それよりもバカンスにお金をかけたり、森に行くなど、お金がかからない趣味を持つ人が多くいます。

以前、「おトクなセールがあるんだけど行かない?」と、複数の国の女性を誘ったことがありました。しかし、「興味がない」という返事や無反応ということがよくありました。それ以来、買い物のお誘いは中華系の人や日本人など一部の人に限定するようにしています。中華系の人や日本人のように買い物が趣味というのは、世界では少数派なのかもしれません。

「お金がない」人ほど、家じゅう不用品でいっぱい

特に、富裕層はセールなどで安くなっているから買うのではなく、「必要だから」「どうしても欲しいから」厳選して買い物をしているのです。自宅に行っても余分なものはまったくないといっても言い過ぎではなく、必要なものだけがそろっていて、いつも綺麗に片づいています。私は仕事柄、貧乏芸人といわれる芸能人などの自宅を拝見して、生活習慣をチェックしたことがあります。こうしたお金がないといっている人ほど、自宅や冷蔵庫の中に不用品があふれかえっているのです。

2.「もったいない」の精神を大切にする

実は「もったいない」は、日本人だけの精神ではありません。シンガポールは自動販売機が少ないので、どんなにお金持ちでも水筒を持参することが多いようです。それは節約やエコのためにやっているのも大きな理由です。

実際、飲み物にかかる支出は見逃せません。500mlのペットボトル1本を買えば100円ほどですが、水出し麦茶なら、100パックで100Lも作れるうえに、600円ほどで済みます。また、コーヒーも自分でドリップすれば1杯20円ほどなので、カフェ代を大きく減らすことができます。

以前、お話しした「貯金したければインドのドケチ金持ちに学べ」でも、ラテマネーについてお伝えしましたが、ちりも積もれば山となるので、500円以下の買い物にも気を配ったほうがいいのです。

また、シンガポールでは、レストランで注文して残ったものを持ち帰る習慣があります(ブッフェを除く)。どんなに少ない量でも、嫌な顔をせずに店員さんが包んでくれます。ホームパーティーでたくさん注文する中華系の家庭だと、余ったらゲストに持たせてくれることもよくあります。

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