ホンダ「N-VAN」、実際買うならどのグレードか 3つのスタイル、仕事・レジャーで選び分け

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 最新
拡大
縮小

実は+STYLE FUNも+STYLE COOLも同グレードで比較すると価格はまったく同じとなるため、どちらのスタイルが好みかで選択して構わないだろう。いちばんの違いはルーフ形状で、+STYLE FUNがハイルーフなのに対して、+STYLE COOLは95mm低いロールーフ仕様となる。ただ、ロールーフと言ってもN-BOXよりも高いルーフとなっていることから、+STYLE COOLのルーフは専用設計のミドルルーフというのが実のところは正解と言えるだろう。

それ以外の部分では、+STYLE FUNのみ丸をあしらったフルLEDヘッドライトが装着され、ホイールキャップも2トーンに塗り分けられたものが装着される。それでいて+STYLE COOLと同額となるので、よほどロールーフにこだわりがないかぎりは+STYLE FUNを選択するのがオススメだ。

リアシートと助手席は折りたたむことが前提のものになっている(撮影:今井康一)

なお、実車を見ていただければ一目瞭然だが、リアシートは完全なエマージェンシー用。助手席も折りたたむ前提のものなので、日常的に人が多く乗る場合はN-VAN自体をオススメしづらいところでもある。ここは実際に販売店などで確認してほしい。

番外編:MTが欲しい場合は?

自然吸気エンジンにのみ設定される6速マニュアルモデルは、車両価格はCVTモデルといっさい変わらないにもかかわらず、Honda SENSINGの機能が一部非装着となる。その内容は前後誤発進抑制機能や車線維持支援システム、そしてアダプティブクルーズコントロールと、どれも使用頻度の高いもの。衝突被害軽減ブレーキは装着されるものの、これだけ非装着となるとHonda SENSINGレスを選択したくなってしまう。

また、自然吸気モデルの2WD/CVTは全車エコカー減税対象で取得税と重量税が免税となるが、6速マニュアルモデルは全車エコカー減税非対象で、100%課税となってしまう。そのため、装備面でも価格面でも6速マニュアルモデルは不利になる点が多く、よほどマニュアルにこだわりがある人以外にはオススメしづらい仕様と言えそうだ。

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
Netflixが日本での「アニメ製作」を減らす事情
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT