ホンダ｢N-VAN｣､実際買うならどのグレードか 3つのスタイル､仕事･レジャーで選び分け

グレード展開は、働くクルマに徹した「G」とその上級グレードとなる「L」をはじめ、レジャーユースも視野に入れた「＋STYLE FUN」と、N-VANのラインナップの中で唯一ロールーフとなりスタイリッシュなイメージを持たせた「＋STYLE COOL」と大まかに3つに分類される。

搭載されるエンジンは、全グレードに2代目N-BOXにも搭載されている直列3気筒DOHC658ccのS07B型が採用されており、＋STYLE FUNと＋STYLE COOLではターボ仕様も選択することが可能となっている。最大積載量はグレードにかかわらず、2WDが350kg、4WDが300kgとなる。なお、4WD仕様はすべてのグレードに用意されている。

組み合わされるミッションは2ペダル仕様についてはすべてCVTとなり、自然吸気エンジンにのみ6速マニュアルが用意されている。Nシリーズ初のマニュアルであるのと同時に、軽バン史上初となる6速マニュアルであるこのミッションは、スポーツカー「S660」に搭載されているものを改良した。といっても当然スポーツ走行に主眼を置いたものではなく、積載時にも適切な駆動力を確保した。その証拠にトルクに余裕のあるターボモデルには設定されていない。

仕事で使うならどのグレード？

仕事で使う、となれば少しでも車両価格の安いグレードを選択したいというのが人情。そうなると、20万円以上高くなってしまう＋STYLEシリーズは除外となるだろう。ではG Honda SENSINGとL Honda SENSINGのどちらを買うか、ということになる。

助手席側のセンターピラーをなくした大開口があるため、荷物の出し入れが楽に行える（撮影：今井康一）

G Honda SENSINGの価格は126万7920円に対し、L Honda SENSINGの価格は134万1360円と差額は7万円ちょっと。しかし、Gを選択するとバックカメラやステアリングスイッチ、専用ハーネス類がセット装着される「ナビ装着用スペシャルパッケージ」（3万8880円）が選択できなくなるため、ナビを装着する前提ならマイナスだ。

さらに電動格納ミラーや助手席側開口部のワークランプなども省かれてしまうため、やや不便さを感じてしまいそう。また、国土交通省認可品のセキュリティアラームも非装着となるので、万が一の盗難も心配だ。