タイヤ選びに迷う人に教えたい基本と応用 ワゴンとスポーツカーで同銘柄を履くと?

拡大
縮小
タイヤは大事な消耗品の1つだ(写真:筆者撮影)

自家用車を保有するユーザーにとって避けられないのが、消耗品の交換だ。走行距離を重ねるのはもちろん、年数が経つだけでもゴム類、油類などは劣化していく。一定頻度で交換しないと車検に通らないだけでなく、車の故障や事故にもつながりかねない。そんな中でも大事な消耗品の1つがタイヤだ。

タイヤがしっかりしていないと性能を引き出せない

どれだけパワーのあるエンジンを積んでいても、はたまたボディ剛性や足回り、ブレーキが優れていても、車と地面をつなぐタイヤがしっかりしていなければ、「走る・曲がる・止まる」の性能を十分に引き出せない。ツルツルでグリップ力を失ったタイヤを履いていたら、大事故につながって命にかかわることすらある。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

ブリヂストン、横浜ゴム、ダンロップ(住友ゴム工業)、トーヨータイヤ(東洋ゴム工業)、ミシュラン、グッドイヤー、コンチネンタル、ピレリ――。「リプレイスタイヤ」といって新車装着以外で履き替える市販のタイヤには、さまざまなメーカーがあり、それぞれが複数の商品ブランドを持っている。

自動車のように性能を明確な数値で示しにくいことをはじめ、乗り比べの機会も滅多にないので、タイヤの個別商品を論じるのはなかなか難しい面があるのだが、今回、筆者が社有車と自家用車として保有する2台の車で同じ銘柄のタイヤを装着するという珍しい機会に恵まれたのでリポートしたい。

横浜ゴム「アドバンスポーツ V105」(筆者撮影)

車両はメルセデス・ベンツCクラス・ステーションワゴンとマツダ「ロードスター」。タイヤは横浜ゴム「アドバンスポーツ V105」だ。

Cクラスは中古車として購入した当初からタイヤ交換をしておらず、タイヤに刻印されている製造年月から判断すると6年以上が経過していた。これを4本ともV105に履き替えた。

次ページまずは…
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT