タイヤ選びに迷う人に教えたい基本と応用 ワゴンとスポーツカーで同銘柄を履くと?
自家用車を保有するユーザーにとって避けられないのが、消耗品の交換だ。走行距離を重ねるのはもちろん、年数が経つだけでもゴム類、油類などは劣化していく。一定頻度で交換しないと車検に通らないだけでなく、車の故障や事故にもつながりかねない。そんな中でも大事な消耗品の1つがタイヤだ。
タイヤがしっかりしていないと性能を引き出せない
どれだけパワーのあるエンジンを積んでいても、はたまたボディ剛性や足回り、ブレーキが優れていても、車と地面をつなぐタイヤがしっかりしていなければ、「走る・曲がる・止まる」の性能を十分に引き出せない。ツルツルでグリップ力を失ったタイヤを履いていたら、大事故につながって命にかかわることすらある。
ブリヂストン、横浜ゴム、ダンロップ(住友ゴム工業)、トーヨータイヤ(東洋ゴム工業)、ミシュラン、グッドイヤー、コンチネンタル、ピレリ――。「リプレイスタイヤ」といって新車装着以外で履き替える市販のタイヤには、さまざまなメーカーがあり、それぞれが複数の商品ブランドを持っている。
自動車のように性能を明確な数値で示しにくいことをはじめ、乗り比べの機会も滅多にないので、タイヤの個別商品を論じるのはなかなか難しい面があるのだが、今回、筆者が社有車と自家用車として保有する2台の車で同じ銘柄のタイヤを装着するという珍しい機会に恵まれたのでリポートしたい。
車両はメルセデス・ベンツCクラス・ステーションワゴンとマツダ「ロードスター」。タイヤは横浜ゴム「アドバンスポーツ V105」だ。
Cクラスは中古車として購入した当初からタイヤ交換をしておらず、タイヤに刻印されている製造年月から判断すると6年以上が経過していた。これを4本ともV105に履き替えた。
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