進化型「GRヤリス」からGRカローラの今後を予測 8速化された新型の走りをサーキットでテスト

✎ 1〜 ✎ 111 ✎ 112 ✎ 113 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
進化型GRヤリスとGRカローラ
進化型GRヤリス(右)とGRカローラ(左)(写真:トヨタ自動車)

2024年1月、進化型「GRヤリス」を今春登場させるとトヨタが発表した。進化型とは、これまでの捉え方でいえばビッグマイナーチェンジにあたる。2020年9月に新型車として発売されたGRヤリスに、はじめて大きく手が加えられたわけだが、その領域は内外装デザインやエンジン、サスペンションに留まらない。6速MTだけだったトランスミッションに8速ATである「DAT」を追加したのだ。

この記事の画像を見る(24枚)

スポーツモデルにおける2ペダル化の恩恵

新型GRヤリスで採用される新開発8速AT「GR-DAT」のイメージ画像
新型GRヤリスで採用される新開発8速AT「GR-DAT」のイメージ画像(写真:トヨタ自動車)

MTの3ペダル(アクセル、ブレーキ、クラッチの各ペダル)に対してATはクラッチペダルがないため2ペダルとも呼ばれる。2000年以降、国内外のスポーツモデルではこぞって2ペダル化が進められてきた。

ATとMTには双方にメリットがある。スポーツモデルを2ペダル化させると、トランスミッション形式にもよるが変速時の駆動トルク抜けが抑制できるので単純に速く走らせることができる。多段化も進み、今では10速ATも市販車に搭載されている。

メルセデス・ベンツのAMG技術者は2015年の時点で、「3ペダルのスポーツモデルはこの先、作りません。高出力化したパワーを効率よく伝達するためです」と筆者のインタビューにこたえている。

次ページ雨のサーキットで従来型と進化型のGRヤリスを試乗
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事