NY市場、ドルが6カ月ぶりに112円台乗せ

好調な卸売物価指数に注目が集まる

 7月11日、ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。対円で1月以来初めて112円台に乗せた。 2月撮影(2018年 ロイター/Jose Luis Gonzale)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。対円で1月以来初めて112円台に乗せた。 通商を巡る懸念よりも、好調だった6月の米卸売物価指数が注目された。

ドル/円<JPY=>は一時1.3%高の112.17円まで上昇。112円台は1月10日以来初めてとなる。

BKアセット・マネジメントの外為戦略部門責任者、ボリス・ショロスバーグ氏は、ドルの112円台乗せは「貿易戦争にもかかわらず、市場ではドルに対して強気な見方が出ていることを示している」と指摘。米中間の貿易を巡る緊張が高まっているものの、XEの外為部門責任者、マイケル・ディアス氏は「貿易戦争は実際には起こらないと思いながら状況の推移を見守っている投資家が多いとみられる」としている。 主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時0.7%高の94.77まで上昇した。 この日の取引で大きく下げたのが人民元<CNH=>。オフショア取引で11カ月ぶり安値に向け下落した。豪ドル<AUD=>も一時1.2%下落した。

米労働省発表の6月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.3%上昇。前年比では3.4%上昇と、2011年11月以来の大幅な伸びとなった。物価圧力が安定的に上昇していることが確認され、連邦準備理事会(FRB)は年内はあと2回の利上げを実施する可能性がある。

終盤の取引でユーロ/ドル<EUR=>は1.17ドル。欧州中央銀行(ECB)を巡っては、当局者の間で来年の利上げ時期を巡る解釈が分かれていると朝方に伝わった。複数の関係筋によると、ECBの「少なくとも2019年夏にかけて」との文言について、早ければ7月に利上げ可能とする意見がある一方、秋までは実施できないとの見方も出ている。

カナダドル<CAD=>はカナダ銀行(中銀)が政策金利を1.25%から1.50%に引き上げたことを受け上昇していたが、その後、政策当局者が米関税措置による影響は予想より大きくなるとの見解を示したことで、約1.1%下落した。

ドル/円 NY終値 112.00/112.03

始値 111.25

高値 112.17

安値 110.99

ユーロ/ドル NY終値 1.1672/1.1676

始値 1.1711

高値 1.1758

安値 1.1666

 

(表はロイターデータに基づいています)

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