1ドル=113円までドル高円安が進む可能性

現在の日銀の金融政策には大きな不満

一時は円高かと思われたが、実はトランプ政権にはドル高が望ましい?(写真:vinnstock / PIXTA) 

ドル高円安が進んでいる。すでに筆者は3月12日のコラム「ドル安円高は、いつになったら終わるのか」では、当時、円高が進んだことをうけて「明確なロジックもなくドル安期待が強まっているようにみえる」と述べ、「ユーロドルでは2月中旬がドル安のピークだった」ことも指摘した。

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筆者は従来「米国のトランプ政権の経済政策は大幅なドル安をもたらさない」と考えている。その中で、米国政治に関する懸念やテクニカル要因などを理由にドル安を強調する為替アナリストらの声に、強い違和感を覚えていた。

113円付近までドル高進展?それとも再びやや円高に?

幸いなことに、当時盛り上がったドル安懸念は杞憂だったとみられ、ドル円は1ドル=104円台後半をボトムに、3月末から緩やかながら上昇に転じた。米国を中心に株式市場の反発、さらには4月後半から米国の長期金利が上昇したことがドル高をもたらした。5月18日には一時1ドル=111円台と、1月下旬以来の水準までドル高円安に戻っている。

4月以降のドル高円安がさらに進むのか、進むとすればどの程度なのか、見方はさまざまあるだろう。すでにユーロドルは1ユーロ=1.200ドル程度だった2018年初水準よりもドル高ユーロ安となっている。

今後は大まかにいって2つの見方がありそうだ。(1)仮にドル円がユーロドル同様に2017年末の水準まで戻るとすれば、112~113円付近までドル高円安が進むことになる。一方、(2)2018年後半の中間選挙が迫りドル安期待が再び高まるとの見方から、早晩105~110円のレンジに戻る、との見方も根強い。当面は、両者の見方が拮抗するのではないか。

上記のどちらが正しいかの予想は難しく、正直なところ強い見通しを筆者は持っていない。

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