外国人が心底驚いた日本人の「夏の過ごし方」

炎天下の中スポーツまでしちゃう根性

ギリシャには学校の部活はほとんどなく、運動したい子どもたちは地域のスポーツクラブに行きます。だいたいのスポーツクラブは年度初めの9月に始まって6月で終わります。7月と8月は活動がありません。

ギリシャの学校は6月の中旬から9月中旬までの約3カ月間が夏休みです。日本に比べるとだいぶ長いですが、この期間はスポーツクラブも活動がありません。7、8月の時期は両親も仕事を休むことができるので、バカンスに行く家族が多いことや、学校のない期間に共働きの家庭は子どもを田舎に住む祖父母のところに預けることも多いため、子どもが集まらないというのが主な理由ですが、一番の理由は「暑いから」です。

日本人が暑い時期も稽古を続けるのは?

私たちの剣道クラブにも小学生がいますが、夏に入ってから出席率がよくなかったので親御さんに様子を尋ねると、「学校も終わったから、剣道もまた9月から」という言葉が返ってきました。暑さで集中力を保ちづらい夏に練習しても効率は上がらないからその間はゆっくりして、気温が下がって運動しやすくなったらまた再開する。そのような考え方が主流です。

日本人が夏の暑い時期にも変わらず稽古をするのは、普段の生活のペースを変えたくないからなのではないかと思います。一度ペースが乱れてしまうと、それを立て直すのが難しいから、なるべく一定のペースで生活をしたいと思っている。私の目にはそんなふうに映ります。

確かに、一定のペースで生活をしていれば余計なことに気を使わなくて済むので、それは効率的な方法と言えるかもしれません。また、「一度決めたことは最後までやる」という意思の強さを鍛えることもできるように思います。日本人は責任感が強い人が多い印象がありますが、これも1つの理由かもしれません。

反対にギリシャ人の生活は、予定が変わることがとても多いです。むしろ予定どおりにいくことのほうが少ない気がします(笑)。状況に合わせて臨機応変に対応しているというと聞こえはいいですが、そのときの気分で決めていることも少なくありません。これに対応するのはなかなか大変ですが、その分気持ちを切り替えるのは上手だと思います。急な変更があっても気持ちを引きずることなく、すぐに次のことに気持ちを集中させるのは割と得意です。

先日、このような日本とギリシャの違いを実感する出来事がありました。ギリシャは残念ながら今回のサッカーワールドカップに出場できませんでしたが、サッカーが好きな人が多いのでテレビで観戦している人は多いです。日本とギリシャは前回のブラジルワールドカップで同じグループリーグだったので、日本のことを気にしている人も意外に多いです。この間、友人たちとお茶をしているときに話題になったのが、日本とコロンビアの試合でした。

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