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「勉強」に嫌悪感が発動
筆者は過去、多くの中学生を塾講師などとして指導してきましたが、中1、特に中学受験を経たあと、このような状態になる子は意外と多いものです。
子どもから大人に変化していくこの時期、親の不安を誘発するような出来事が起こります。そうした反抗期は大抵の場合、親が思うほど長くは続かないのですが、それでも直面すると、やはり親としては心配になりますね。
また、中学生になると、おそらくそれまで中学受験で禁止されていた、スマホやゲームが解禁され、それにはまってしまったり、立て続けにやってくるLINEが面白くなったりして、まさに中学生パラダイスになります。10歳ちょっとの子が、必ずしも面白くなく、それなりにつらい中学受験の勉強を2~3年間も必死でやってきた。それなのにまたその「勉強」をやるとなると、嫌悪感が発動することがあります。
さらに、この嫌悪感たっぷりの「勉強」という言葉を使う親に対しても、同様の嫌悪感を持つ可能性があります。ですから、佐竹さんの「勉強しろとも言えない状態」というのは、むしろ幸いなことなのです。言ってしまえば、さらに状況は悪化してしまっていたでしょうから。
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