以下、7位ブリヂストン382.5点、8位MS&ADインシュアランスグループホールディングス382.4点、9位コニカミノルタ381.1点、10位帝人380.8点と続く。
安全性や規模などの財務評価が合計得点の50%を占めるCSR企業ランキングでは大手企業が上位100社の多数を占める。しかし、このランキングでは規模等で若干劣る24位アシックス(372.6点、CSR企業ランキング119位)、25位フジクラ(372.3点、同132位)などもランクインした。
安全性や規模の評価は、企業が事業を含めて継続的に幅広く社会に貢献できるかを見るために重要な指標と考えているが、どうしても大手が有利になる。今回のESG企業ランキングでは、財務指標はROEだけを使うことで、規模は若干小さくても、投資面で魅力的な会社が選ばれるようにしている。
GPIFのESG指数構成銘柄でも下位の企業もある
続いて、GPIFのESG指数構成銘柄で東洋経済CSR調査には未回答の独自調査企業をいくつかご紹介しておこう。未回答で最も順位が高かったのが267位日立製作所で304.8点。他は697位日本取引所グループ(86.4点)、701位光通信(81.6点)、736位キーエンス、スタートトゥデイの2社(60点)など下位だった。
いずれもROEは高いが、日立を除き、昨年夏の時点ではWeb等に公開されていたESG情報は多くなかった。「ESG先進企業」の基準は評価機関によって大きく異なるようだ。なお、今回の評価に使用した調査情報は『CSR企業総覧』(雇用・人材活用編)(ESG編)2018年版に掲載しているので、興味のある方はそちらをご覧いただきたい。
東洋経済ESG・CSR評価は評価に使う情報は『CSR企業総覧』にすべて掲載。評価項目・評価のポイント・得点も公開している。非財務情報はどのような情報を集めて評価をしているかを幅広く共有していくことがスタート地点となる。『CSR企業総覧』や「CSR評価データ」はそのための基礎情報として使えるだろう。
もちろん我々の評価もまだ道半ば。多くの方からのご意見をお聞きしながらさらにレベルアップしていきたいと考えている。
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