次に『ALPHA BETA COFFE CLUB』。こちらは月額9000円と、ちょっとお高い。
使用する豆は、インドネシアのスマトラやエチオピアのイルガチェフェからの高品質なものを使用している。ラテ500円、ドリップコーヒー500円、エスプレッソ450円など6種類が飲み放題になる。ドリップコーヒーだけで計算すれば18杯飲めばトントンということに。
『ハンデルスカフェ』は、「エンジョイWORK!FREE DRINK MEMBERS」になると、コーヒーや紅茶、ラテ、ロイヤルミルクティーなど14種類のドリンクが1カ月飲み放題になるという。こちらは店舗によって月額が異なる。池袋東武店は3900円なので、こちらで試算してみるとする。コーヒーのレギュラーサイズが350円、ラテは400円だから、コーヒー12杯、ラテ10杯ということになった。
10杯という数字は、週に2~3回利用すれば達成可能だ。この程度なら納得できるという人もいるのではないか。
オトクかどうかをコンビニ価格で比較してみた
ただし、その店の単価だけで元が取れる、取れないを論じるのはナンセンスだろう。最初に述べたように、普段は100円のコンビニコーヒーを利用しているわれわれのような、コーヒーは好きだけれど味にそれほど詳しいわけではない、コスト重視の人たちにとっても、検討に値するシステムかを考えてみたいのだ。
先のアンケート調査のうち、「ほぼ毎日利用する」「週に4~5回利用する」という回答を合計すると、その割合は全体の約5%程度。週2~3回の利用が約7%。決して多数派ではない。
ひとまず、よくコーヒーを飲む人をモデルケースとし、週3回×4週、月に12回コンビニコーヒーを利用していると仮定する。そうすると支払う費用はSサイズの100円コーヒーなら1200円、Mサイズ150円を買う人なら1800円となる。
ヘビーユーザーでウイークデーの20日間毎日利用するなら、2000円(S)と3000円(M)。先述した定額カフェは、最安のところで3000円、最高で9000円だ。この数字を比較して、オトクなサービスと判断するかだろう。
なお、これがコンビニユーザーではなく、スタバユーザーになると話は変わってくる。ショート280円で計算すると、週3回利用で3360円、トール320円となると3840円。なかなかいい数字に近づいてきた。スタバに足しげく通う層なら、定額カフェという選択はありということになりそうだ。
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