49歳、「絶滅動物の復元画」を究める男の稼業 ひらめきや瞬発力ではない積み上げが礎に

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「グロテスクには描けない」と言う小田さんが描くスカル(筆者撮影)

また生き物をテーマにしたイベントにも参加するようになった。等身大のサイの絵や、ライオンの絵はとても評判がいい。みんな描かれた動物と並んで写真を撮っていく。

みんな描かれた動物と並んで写真を撮っていく(筆者撮影)

「まさに狙いどおりですね、そんなふうに使ってもらえるのがいちばんうれしいです」

最近は自分の作品を作る時間がなかなかとれない

小田さんは古生物復元画、大学での講義、動物や骨などをテーマにした作品制作と忙しい日々を送っている。

現在の最大の悩みは、自分の作品を作る時間がなかなかとれないということだ。

「丸一日フルタイムで絵が描ける日というのがないんですよね。細切れの時間をなんとかつなげて描いています。たまには10時間くらいずっとオリジナルの絵を描き続けたいなと思う日もあります」

小田さんにはこれからも美しくカッコいい作品をたくさん生み出してほしい。

また新作のスカルTシャツが発売されたら、ぜひ買いに行きたいと思っている。

村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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