米国名門大学がハイレベルである理由

本当に強い大学―決定版―

「グローバルな視野を持った人材を日本の大学で育てられなければ、優秀な高校生は皆、海外のトップレベルの大学に行ってしまう」。下村博文・文部科学相の危機感は強い。

実際、有力高校の間では、海外の大学を目指す動きが高まっている。東京大学合格者数トップの開成高校は、今年から海外大学の説明会を実施。ホームページでの入試結果開示にも海外大学を含めるようにした。米イェール大学、米ミシガン大学などに9人が合格している。東大合格者数2位の灘高校も英オックスフォード大学、米ハーバード大学など五つの海外大学に合格者を出す。

だが、日本全体を見ると内向きになっている姿が浮かび上がる。海外で暮らす日本人が増えているにもかかわらず、海外への留学者数は減っている。中国やインド、韓国など新興国が国外留学生を大幅に増やしているのとは対照的だ。

国際評価低い日本 入試改革などを急ぐ

トップレベルの高校生が海外大学を目指すのもやむをえない。日本の大学は世界的に見れば、決して高い評価ではない。英タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが学習環境など13の指標で行ったランキングで、トップ100に入った日本の大学はわずか2校しかない。

日本の大学は苦境に立たされている。18歳人口は今後さらに減少していく。私立大学の4割超は定員を下回る入学者数しか確保できていない。入学者が定員の半分以下という大学も17校ある。赤字経営に陥っている私大の割合は、2011年度、ついに4割を超えた。

大学が淘汰される時代に入りつつあるのだ。大学と短期大学を合わせた数は01年の1228校をピークに減少に転じている。短大からの転換で大学数は増えていても、合計では10年以上減少し続けている。

こうした危機的状況を受け、政府は産業競争力会議や教育再生実行会議で大学改革の議論を行う。センター試験の廃止などの抜本的な変更が、まもなく決まる見通しだ。

激変する中、進学を考えている人は、どのように大学選びをすればよいのか。2013年11月2日号の週刊東洋経済では、教育力や就職力とともに財務力も含めて、本当に強い大学を探した。次ページでは、海外の有力大学の実像に迫る。授業の中身や学費、生活状況など、日本人留学生の話も含めて海外進学のリアルを伝える。

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