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私の父親は、高度経済成長期からの一部の家庭教育の特徴である、「厳しく育てることこそが子どもにとっても幸せ」という考えで凝り固まっている人です。私はときどき父の考えに抵抗を感じ、何度か反論してきましたがその都度否定されてきました。
自分さえ我慢すれば面倒な言い争いにはならないからと、いつも私が折れてきました。しかし大人に近づくにつれ、厳しい教育は社会で適用するためには欠かせないと言う父の方針に我慢できません。
父は周りに迷惑をかけず、社会のルールにのっとり、安定した生活を築くことが幸せだと考えています。ですので「やりたいことがあるなら、やらなければならないことを終わらせろ、そしたら誰も文句は言わない」や、「人に言われて悔しかったら、言われる前にやってみろ」といったことを言ってきます。
これらの言葉は、自分の本心を押し殺してでも周りの発展に貢献しろ、と言われているように感じます。それに対して私は、親の人生観を押し付けることが子育てではないと意見として述べてきましたが、ことごとく否定されてきました。今では何を言っても否定から始まることは経験でわかっていますので反論さえしないようになり、思いを父に伝えられないことがますます、私の苦しみになっています。
私が親になった暁には、このような家庭教育を絶対子どもにはするまいと決意しています。この苦しさに耐えられなくなったら親から離れようと思っていますが、無謀でしょうか。周りと比べたら普通だと言われそうですが、私には限界に近い環境です。
勇気(仮名)
“親世代の価値観”との軋轢は珍しくない
勇気様が家を出たくなるほどの父上の厳しさや価値観の押し付けには大きな問題があり、あなたの苦しみは十分理解できます。特に自分らしい自由な生き方を若い世代が求め、社会的にも認められだしている昨今、“親の世代の価値観”の押し付けからくる軋轢は、珍しいものではありません。
ただし、父上は、あなたの自立後のことを思って厳しくしておられるのであって、自分を犠牲にしてでも周囲の発展に貢献せよという意味ではないと思います。必要最小限の安定した生活がなければやりたいこともできませんし、そのためには嫌なことも優先させねばならないことは、人生にはいっぱいあります。しかもその「嫌なこと」も若い頃から習慣にすると、むしろ進んでしたくなる良い習慣となり、充実した人生を送れるか否かの分かれ道にもなることが多いのです。
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