がんに効く「特効薬的サプリ」はあるのか? 「サプリメントの正体」の著者がやさしく解説①

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低酸素状態で生き延びるために生まれたがん、慢性の炎症を修復する課程で生まれたがん、過酷な環境下でなんとか生き延びようとしている細胞、それががんだという見方もできます。後ほど詳しく触れますが、この2つが原因の場合、それを取り除くことがまず優先です。

もしも、がんになってしまったら?

もしも、がんになってしまったら、がんの種類や進行度合いにもよりますが、やはりお勧めなのは、基本的な栄養素の補給でしょう。最近では大量のビタミンCを点滴するという方法も注目されています。

がん細胞は非常に分裂が早いので、自分の成長のためにどんどん栄養を吸い取ってしまいます。すると正常な細胞が栄養不足で衰弱してしまいます。一方、体内でがんと闘ってくれる免疫細胞(主にリンパ球)もしっかり働くために栄養素を必要としています。

リンパ球ががんやウイルスに侵された細胞の掃討作戦を行うと、活性酸素が大量に発生して、自分たちもダメージを受けてしまいます。それを防ぐために、活性酸素を消去する抗酸化物質が大事になってきます。

抗酸化物質にもいろいろありますが、ビタミン類ではビタミンC、ビタミンEなどがあります。特にビタミンCはしっかり摂取すべきでしょう。

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