10歳年下のプロ野球選手に嫁いだ妻の超献身 楽天・今江年晶を支えるまるで母のような愛
出会った時、28歳だった幸子さんは、10歳年下の人と付き合うとは、全く考えていなかった。そして、1年半の交際ののち、2004年にゴールイン。当時、千葉ロッテに在籍していた夫・今江選手は、ほとんど2軍暮らしという、無名の存在。それでも、10歳年上の幸子さんが結婚を決めたのは、こんな覚悟があったから。
「もしダメでも、私が食べさせていこうぐらいに思っていたので……」(幸子さん)
すると、結婚したその年、今江選手は一気にブレークし1軍昇格、レギュラーに定着した。翌2005年には、日本一をかけた試合で大活躍。最優秀選手に輝いた。10歳年上妻・幸子さんのサポートのおかげで、無名だった夫は、プロ13年目で2億円プレーヤーとなるまでに成長したのだ。
夫婦に訪れた大きな転機
ところが、2015年に大きな転機が今江夫婦に訪れる。夫が、14年間在籍した千葉ロッテから、楽天に移籍。それは、幸子さんにとって、大きな問題の始まりだった。
楽天の本拠地は、宮城県仙台市。一家が、共に暮らすには、東京から仙台へ引っ越さなければならない。しかし、この時、小学4年生だった長男、陸斗(りくと)くんは、都内の、小中高一貫教育の学校に通い、転校は難しい状況。
そこで、夫婦で話し合いを重ね、夫が、仙台へ単身赴任することになった。妻・幸子さんには、大きな心配があった。夫は、一人暮らしするのが、生まれて初めてだということ。特に、気になるのは、まだまだ好き嫌いが多い、夫の食事。もう母親のように、すぐそばで面倒を見るわけにはいかない。
結婚以来、幸子さんは、夫・今江選手の食事に、何よりこだわってきた。
これまで作った、13年分の料理は、全てノートに記録。食欲がない時には、消化を考え、スムージーやスープにし、ケガをした時には、コラーゲン豊富な手羽先を、料理にとり入れた。夫の体調によって考えた献立は、ゆうに500を超えている。
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