休日に動かない人ほど疲れが取れないワケ 逆に体を動かしたほうが回復を図れる
じっとしているだけでは回復が図れないとすれば、どうやれば「体内の左右差」を克服して疲労を和らげることができるのでしょうか?
逆説的に聞こえるかもしれませんが、疲れを取るときこそ、体を動かすことが有効になります。
といっても、汗を大量にかくほど運動すると疲労は余計にたまるので、「ゆっくり走る」「泳ぐ」といった軽い有酸素運動を20分ほど行うのがベストとされています。
また、走る前に「軽くスキップを10回」「両足で飛んで両足で着地する動きを10回程度」行うことで、中枢神経を効果的に刺激して、体の各部と脳神経のズレを矯正してから運動できる効果も期待できます。
また、「疲れないためにじっとしている」よりも、体を軽く動かしたほうが、「血流が促進されて脳と体にたくさん酸素を運ぶことができ、疲労物質の対流を防ぐ」ことにもつながります。
私たちは、この一連の「動いて回復を図る」方法を、スタンフォードのスポーツチームの練習後のメニューに取り入れていて、「動的回復法」と呼んでいます。
疲れているときほど「何もやりたくない」と思うかもしれませんが、そんなときこそ、軽い有酸素運動をすれば疲れを翌日に持ち越さずに済みます。人間の体は、動くことでこそパフォーマンスを存分に発揮できるように設計されていて、これは「回復のパフォーマンス」でもまったく同じなのです。
「30分に1回」席を立つ
会社勤めだと、日中体を動かすことが難しい、というケースも多いでしょう。デスクからなかなか離れることができず、会社を抜けてジムになんて行けない。座りっぱなしで倦怠感を体全体に覚える……。
デスクワークが大半を占める労働環境においては、疲労を未然に防ぐ意味でも、理想は「30分に一度席を立つ」ことです。
トイレやコーヒーを入れに行くなどして「30分に1回」席を立つことができれば、それだけでも座り疲労を軽減することができます。
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