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「感情を紙に書く」習慣でストレスは減らせる 1日20分、その日思ったことを書き出すだけ

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アメリカのジョージ・メイソン大学の研究では、感情をなるべく詳細に物語的に表現したほうがいいということです。

「怒った」「悲しいと思った」ではなく、どういう怒りだったのか詳しく書く。フツフツと湧き上がってくるような怒りなのか、それとも爆発しそうな怒りだったのか、過去を思い出したために怒りの感情が湧いてきたのかなど、怒りの詳細を書くわけです。

なるべくこまかく書いたほうが、効果は高まるそうです。しかもそれを物語風に書くと、自分の感情をより詳しく分析できるそうです。

自分の感情を客観的に分析する力がつき、感情コントロール能力も高まります。メンタルが安定し、他人にも優しくなれますから、人間関係もよくなります。

夫婦やカップルでの交換日記も効果的

エクスプレッシブ・ライティングには、別の意外な使い方もあります。夫婦やカップルで交換日記をするのです。そうするとストレスの軽減に効果があります。

『ストレスを操るメンタル強化術』(KADOKAWA)(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

メッセージのやりとりでなく、一方的に自分が書いたものをあとから相手が見るという交換日記の形式は、メンタルにとてもいいのです。

交換日記はすぐに相手が見るわけでもないので、普段、言葉で直接言えないこと、LINEでも書きづらい自分の感情を素直に書けます。

エクスプレッシブ・ライティングをカップルや夫婦で行うと、相手に対するポジティブな感情が向上し、二人の親密さが増すことが研究でわかっています。交換日記にも同様の効果があるのです。

「自分をよく見せよう」ではなく、素直に感じた気持ちを書く。「どんな気持ちも肯定して受け入れてあげる」というルールを作って交換日記をやると、2人の親密さは高まります。

エクスプレッシブ・ライティングにはさまざまな効果がありますが、面白いのがスルーする力が鍛えられるということです。

「嫌いな人、面倒な人が気になってすごいストレスなんです」という相談をよく受けます。無視したいけれど、どうしても無視できない嫌な相手を、要するにスルーしたいということです。

エクスプレッシブ・ライティングを続けることで、嫌いな相手が許容できるようになっていくということも研究でわかっています。

嫌いな相手を許容できるようになると、振り回されなくなります。許容といっても相手の思い通りになったり無条件に許してあげるということではなく、スルーできるようになるということです。

以上、書き出すことの効用についてご紹介しました。ぜひ一度試してみてください。

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