寝室の環境を見直せば「睡眠の質」が上がる 「クーラー」の使い方にも工夫が必要
音量によっては、代わりにリラックスできる音や音楽を流すことでカバーするという手もありますが、自力では対処できない騒音の場合は、寝る場所を変える選択を迫られるかもしれません。
発生源が同居人のいびきや、ライフスタイルの違いによる生活音の場合は、耳栓をする、いびきを軽減するデバイスを使ってみる、寝室を分けるなどの方法を検討する必要がありそうです。
もし寝室や寝具の臭いがなんとなく気になっているという方は、発生源をできるだけ絶つ努力を。部屋をこまめに換気する、寝具のカバーをこまめに洗う、寝具を干す、カビなどを除去するなど、発生源に応じた対策をしましょう。特に人の汗や皮膚などがつきやすい寝具は、臭いの発生源になりやすいものです。シーツやふとんカバーを毎日交換、洗濯するのは難しいときは、消臭剤を使うという手もあります。
特に気になる臭いがない状態で、眠りを促進したいときは香りの活用がおすすめです。ラベンダー、カモミール、セドロール(杉や檜の成分)には鎮静作用があるとされています。逆にジャスミンやペパーミントには覚醒作用があるとされますので、目的に応じて使い分けましょう。就寝時にはできるだけ安全な方法で香りを楽しみたいものです。
ふとんを清潔に保つ
このほか、花粉などを寝室に持ち込まない、ダニを除去するなどしてアレルギーの元になるものを取り除いておくことも快眠には大切。
夏、汗をたっぷり吸い込んだままのふとんを放置すると、ふとんそのものが湿気をおびて、高音多湿を好むヒョウヒダニやチリダニが繁殖しやすい環境になります。これらのダニは死骸やフンがアレルギーのもとになります。また、ヒョウヒダニやコナダニが増えると、それを餌とするツメダニが増加します。ツメダニは人を刺すので、不快なかゆみのもとになり、睡眠を阻害する要因になりえます。まずはヒョウヒダニやコナダニの発生から防ぎたいものです。
特に気温が上がり、雨による湿気も増える雨季は注意が必要です。定期的にふとん乾燥機をかけ、ふとんクリーナーでしっかり吸引してください。
寝室は、寝具ともどもある程度自分でコントロールできるところがポイント。思い当たる問題点があったら、早速改善に取り組んで快眠できる環境に近づけてみましょう。
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