52歳婚活男性が3人目で交際に成功したワケ 人生初の見合いで、最初は断られ続けたが…

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人生初の婚活を開始した52歳男性。なぜ「3人目」でうまくいったのか(写真:Koji_Ishii/iStock)
この連載は、仲人として婚活現場にかかわる筆者が、毎回1人の婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしていく。
今回は、人生初の婚活を開始した、52歳男性のストーリー。3人の女性とお見合いをし、3人目との結婚が間近だ。1人目、2人目の女性からは、ひとたまりもなくお断りをされたのに、3人目の女性は彼に好意を抱いた。同じ男性なのに、対峙した女性によってなぜこうも評価や反応が違うのか? 人と人との相性について考えたい。

都内のある地下鉄の駅改札を出たところで、梅澤太一(52歳、仮名)を待っていた。「スーツを新調したい」という彼の買い物に同行するためだ。

なぜ“交際終了”に?

太一は、入会したての新会員。登録してすぐに私の相談所の会員である佐藤百合子(53歳、仮名)と人生初のお見合いをして交際に入り、この日の前夜に初デートをしていた。しかしながら百合子からは、デート直後に“交際終了”の連絡が入ってきた。理由を尋ねると、憤慨したような口調で言った。

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「食事をしながら、『鎌田さんのところで、どのくらい活動しているんですか?』と聞かれたんです。『ここ2カ月くらいです。梅澤さんは?』と聞いたら、『僕は先週入会しました。婚活なんてしたことなかったし、百合子さんが初めてのお見合い相手ですよ。まあ、小手調べというか』って言われたんです」

百合子は、“小手調べ”という言葉にカチンときたようだった。

「小手調べって、何ですか? 本番に入る前の私は練習台ですか? あと、食事をして、お会計が1万円弱だったんですが、千円札を5枚出したら、『じゃあ、4000円頂きます』って、千円札を4枚だけ取りました」

百合子の話を聞いて、私は脱力した。お見合いや初めてのデートの席で、相手の活動歴を聞くのは、タブーなこと。また、真剣交際に入るまでは、男性がご馳走するように、会員にはいつも言っている。

“デート代を男性が出すか、割り勘にするか”は、人それぞれに思うところがあるだろう。“全額出す”“女性から少なくもらう女子割”“きっちり割り勘”と3つの考え方があるが、付き合いはじめの、まだ相手の人間性をお互いに探っている期間は、どうしても全額出してくれる男性への評価が高くなる。“ケチな男”と思われるなら、気前よく出したほうがいい。そして、お互いに打ちとけ合い、信頼関係ができあがったら、女子割や割り勘にしたらいい。

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