「ワカメとネギの味噌汁」が実はNGであるワケ 知ると役に立つ「食べ合わせ」の知識
酢豚でおなじみの食材同士には、聞けば納得の理由があった!
生のパイナップルは、ブロメラインという消化酵素が豊富。これが豚肉のタンパク質を分解して、肉を柔らかくジューシーに変えてくれるという。体内で消化しやすくなるので胃もたれ防止にも◎、なんともOKな組み合わせなのだ。
ただし、ブロメラインは熱に弱く、60℃以上で効果が消えてしまうとか。けっして煮込んだりしないで、仕上げにさっと加えて使うよう調理法に注意しよう。
大地の恵みを感じさせるおやつとして味の相性はよさそうだけど、意外な罠が隠されているのでNG。
とうもろこしはイモよりも食物繊維が豊富。体内に入ると、膨らみながら腸に残った便を排出する働きがある。ところが、これが牛乳に含まれるカルシウムの吸収を邪魔してしまうのだ。
また、牛乳には腸の働きを活発にする乳糖も含んでいる。食物繊維との相乗効果で、お腹が弱い人は、お腹を壊してしまうおそれもある。
ただし、コーンポタージュにすれば問題なし。とろみがあって消化にいいので胃腸への負担がかからず、うれしい栄養を存分に取り入れられる。
もっちりと炊けた玄米には、とれたてのみずみずしい野菜が相性バツグン。なのに、こちらもNG。
玄米も野菜も、食物繊維が多いところがメリットだけど、とりすぎになってしまうおそれがあるからだ。食物繊維にはカルシウムやマグネシウムといったミネラルを排出する作用があり、ミネラル不足になってしまうリスクも。
植田先生によると、
「いま、日本人に足りない栄養素は食物繊維。一方で塩分は多くとりすぎています。ミネラルは別に補うこともできるので、食物繊維はとりすぎてしまうぐらいでちょうどいい。ただ、これだけではタンパク質が足りませんから、魚や卵を加えてみては?」
唐揚げにレモンかけるか問題
から揚げに必ずといっていいほど添えられているレモン。おいしさの意味でも栄養的な意味でも、これは理にかなった組み合わせなのでOK!
レモンはクエン酸やビタミンCがたっぷり。ビタミンCには血中コレステロールを下げる働きがあり、またクエン酸は、唾液や胃液の分泌を助けて消化吸収を促進してくれる。脂質や油分の多いから揚げをもたれることなく、さっぱりと食べられる、相性バツグンのOKな組み合わせというわけだ。