優秀な学生がパッとしない社会人になる理由 大人になってからも学び続けることが必要だ

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どれだけ知識を身に付けても、どれだけスキルを習得しても、それらをいざというときに発揮できなかったり、価値が認められなかったりすれば、学習の成果はなかったに等しいということだ。

アダルトラーニングの3つのメリット

なおアダルトラーニングには、3つのメリットがあると清水氏は記している。一つひとつを確認してみよう。

①プロとして稼げるようになる

目まぐるしく変化する現代ビジネス社会において、すべてのビジネスパーソンは、つねに新しい知識やスキルを、バリューを生み出すレベルまで、スピーディに学び続けることを求められるもの。

清水氏いわく、この「バリューを生み出すレベル」という部分が重要で、ここが「チャイルドエデュケーション」との違い。そして、学んで力をつけることで、これが効率よく可能になるのだという。

②順応力がつく

人生100年時代には、1つの仕事、1つの職場だけでキャリアをまっとうすることが難しくなる。しかし学び方を身に付ければ、新しい仕事や職場においても、すぐに結果を出せる順応力が身に付くそうだ。

③なりたい自分になれる

知識やスキルを自在に身に付けることができれば、自分のキャリアや人生を思うとおりにデザインすることが可能。自分がやりたいことに合わせて、学び、稼ぐことができるということだ。

ちなみに清水氏も独立してからは新たな取り組みにチャレンジし、日々「学び」続ける毎日を送っているそうだ。しかも、だからといってプライベートを犠牲にするようなことはしていないというのだから驚く。

『一流の学び方』(清水久三子著、東洋経済新報社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

そんなことが本当に可能なのかと感じるかもしれないが、つまり本書においては、「なぜ、そのようなことが可能になるのか」ということについての根拠が示されているのである。

具体的には、「学び」を「稼ぎ」に変えるためのステップ、基礎知識を素早く吸収するためのメソッド、応用力とオリジナリティのつけ方などが明かされていく。

そのため読者は、宝探しをしながら前に進むような感覚で、「よりよい学び方」を身に付けることができるだろう。しかもその方法は普遍的なので、一度身に付ければ長く活用できることは確実。さらなるスキルアップを目指したいのであれば、ぜひとも読んでおきたい1冊だ。

印南 敦史 作家、書評家

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いんなみ あつし / Atsushi Innami

1962年生まれ。東京都出身。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。「ライフハッカー・ジャパン」「ニューズウィーク日本版」「サライ.jp」「文春オンライン」などで連載を持つほか、「Pen」など紙媒体にも寄稿。『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)『「書くのが苦手」な人のための文章術』(PHP研究所)、『先延ばしをなくす朝の習慣』(秀和システム)など著作多数。最新刊は『抗う練習』(フォレスト出版)。

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