ローソン、肉厚ビーフハンバーグサンドの衝撃 1年半で3倍超。全国5000店に店内調理サービス導入

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店内調理の拡大で顧客開拓はどこまで進むか

先行例として、店内調理品で年間4000万食を売上げる「厚切りかつサンド」を扱う店舗では、普通のサンドイッチの売り上げも落ちていないという。

今回、新たに「肉厚ビーフハンバーグサンド」の販売を開始。オーストラリア産牛肉を100%使用し、育成方法や品種、部位、工場も指定して仕入れるなど、原材料にこだわった商品で、年間2000万食を目標にしている。

店内調理品は粗利率が高く、新規顧客開拓にもつなげられれば、まさに一石二鳥だ。だが、取扱い商品を拡大するうえで、「手作り部分」をどこまで増やせるかが今後の課題といえそうだ。一般的に店内調理は手間がかかるうえ、コンビニ内でできるオペレーションにも限りがある。ハンバーグサンドに関しても、店内で焼くのではなく、袋に入ったハンバーグを電子レンジで加熱するに止まる。

「まちかど厨房」の導入には1店舗あたり200万円の投資を見込む。ファーストフードなどほかの中食と遜色のないメニューを提供できなければ、せっかくの設備投資が無駄になりかねない。店内調理店を急ピッチで拡大する中、女性やシニアをターゲットにした新商品開発で、調理品としての創意工夫をどこまでできるかがポイントになりそうだ。

田嶌 ななみ 東洋経済 記者

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たじま ななみ / Nanami Tajima

2013年、東洋経済入社。食品業界・電機業界の担当記者を経て、2017年10月より東洋経済オンライン編集部所属。

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