ローソン、肉厚ビーフハンバーグサンドの衝撃 1年半で3倍超。全国5000店に店内調理サービス導入

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10月22日から発売した「肉厚ビーフハンバーグサンド」(税込350円)。年間2000万食が目標。

コンビニの差別化戦略にローソンが新たな一手を打ち出した。同社では店内調理サービス「まちかど厨房」の導入を広げており、2014年2月末には2500店、15年2月末までに5000店へ拡大する方針。向こう1年半で、現状の約1500店から一気に3倍超にまで増やす計画だ。

コンビニ大手三社(セブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマート)の国内店舗数は各々1万店を越え、市場の飽和も近いとされる。そうした中、成長を持続するには差別化した商品の投入が欠かせない。店内調理品は通常の商品よりも粗利率が比較的高く、コンビニ各社が力を入れている。

ローソンでは全商品の平均粗利率が約31%に対し、店内調理品では50%を超すという。「まちかど厨房」の導入は今年の春以降に本格的化し、各店舗で調理パン、お弁当、おにぎりと取扱い商品の拡大を段階的に進めている。1店舗あたりの平均日販(単体ベース)は55.2万円だが、調理パンの導入で約2万円、調理パンと弁当の導入で約3万円、調理パンと弁当、おにぎりのフルラインで約5万円の売り上げ増を見込む。これが奏功すれば、日販60万円台の到達も見えてくる(業界首位のセブン-イレブンの平均日販は約67万円)。

好採算と新規顧客開拓で一石二鳥か

もっとも、店内調理品が順調に売れても、その分、従来の仕入商品の販売が減る懸念は残る。10月21日の商品説明会では、「今まで中食をあまり利用していなかった女性とシニアをターゲットにし、低カロリー弁当など高付加価値なメニュー開発を行う。そのため、(店内調理店拡大は)新規顧客の開拓になると捉えている」(和田祐一・ローソン執行役員商品統括グループCEO補佐)と述べた。

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