米朝会談「中止書簡」は極めて自然な交渉術だ 書簡に込められたメッセージとは?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
米朝首脳会談をキャンセル。トランプ流交渉術の行方やいかに(写真:REUTERS/Kevin Lamarque)
本記事は第1・第3水曜日にコラム「ソロモンの指輪〜『本能と進化』から考える」を書いている蟹分解さんによる番外編です。

 

5月24日、ドナルド・トランプ米大統領は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に、6月12日にシンガポールで行う予定だった米朝首脳会談を見送る旨を記した書簡を送達した。

トランプ大統領が金委員長に宛てて送達した書簡(写真:ロイター)

この書簡の構造とは?

公表された書簡をみると、そこには様々な内容が混ぜ合わさっている。好意を示すフレーズ、敵意を示すフレーズ、客観的に情報を伝えるフレーズがブレンドされているのだ。

次ページどのようなフレーズがあるのか
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事