安倍首相の自民党総裁3選は本当にあるのか

6月21日以降、日本に「熱い夏」がやってくる

安倍首相は昭恵夫人の顔を見ながら「9月の自民党総裁選の3選は余裕のはずだったのに…」と思っているのだろうか(写真:ロイター/アフロ)

本稿執筆時点の4月27日、テレビでは南北首脳会談を中継している。韓国の文在寅大統領はちょっとしたヒーロー気分のようだが、北朝鮮の金正恩委員長の方が一枚も二枚も上手に見える。北朝鮮の非核化はほんとうにできるのか。東アジアのパワーバランスはどう変わるのか。はたまた拉致問題の行方はどうなるのか。

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この後に控える米朝首脳会談に向けて、米国のドナルド・トランプ大統領は連日ツイートを乱発しているが、その真意は杳(よう)としてわからない。中国の習近平国家主席、ロシアのウラジミール・プーチン大統領なども、虎視眈々と介入の機会を窺っている。誰と誰が、どこでどういう順序で会うのか、その結果、どんな化学変化が起きるのか。各国首脳が、国運を賭けて知恵を絞る「外交の5月」が始まろうとしている。そんな中で、日本外交はどう動けばいいのだろう。

安倍首相の頭の中では「ワルキューレ」が鳴っている!?

*日米首脳会談(マー・ア・ラーゴ、4月17-18日)
*南北首脳会談(板門店、4月27日)
*日中韓首脳会談(東京、5月9-10日)
*米韓首脳会談(ワシントン、5月中旬?)
*日ロ首脳会談(サンクトペテルブルク、5月24-26日)
*米朝首脳会談(場所未定、5月下旬~6月上旬?)
*中朝首脳会談(平壌、6月?)
*G7サミット(カナダ・シャルルボア、6月8-9日)

今ごろ安倍晋三首相の頭の中では、さしずめリヒャルト・ワーグナーの『ワルキューレの騎行』(それもヘルベルト・フォン・カラヤン指揮のバージョン)が鳴り響いているものと拝察する。先行き不透明ではあるが、安倍外交はしっかり国益を守ってみせる。ついでに内閣支持率も反転させ、「日本は置いてきぼりになっている」などと嬉しそうに言っている評論家どもの鼻を明かしてやるぞ、と。

首脳外交とは、つまるところ個人技である。個人の資質によるところが大であり、トップに立つ指導者はそれを独学しなければならない。外交スタッフから各国大使、果てはスピーチライターまで、首脳外交を支えるチームも一朝一夕にしてできるものではない。その点、これまで多くの修羅場をくぐってきた「チーム安倍」には一定の信頼感がある。これぞ長期政権のメリットであって、短命首相が相次いでいた時期に今のような「首脳外交の季節」が訪れていたら……と考えるとほとんど冷や汗ものである。

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