次は、人口比で見てみましょう。
2015年の国勢調査の当該年齢の男性全人口を分母として計算しました。男性の人口を分母としたのは、男性人口転入超過との対比のためです。人口移動報告の数値に合わせるため配偶関係別とせず、全人口を対象としました。
東日本と西日本とで正反対の傾向
実数で見るより明らかに、東日本と西日本とで正反対の傾向が出ていることが明らかになります。
15~24歳で見ると、完全に東日本が男性転入過多で、逆に西日本が女性転入過多であることがわかります。実数では愛知県が15~24歳でトップでしたが、人口比にすると、1位は栃木、続いて愛知、福島、群馬、富山、茨城と続きます。トップ6の中に北関東が3つも含まれています。やはり、北関東、特に茨城・栃木、それに福島という男余り県上位3県は強いようです。
一方で女性転入超過率の高いのは鹿児島ですが、これは数字のマジックになります。鹿児島に若い女性の転入が多いのではなく、男女とも転出過多であって、女性の転出より男性の転出人口が多すぎるため、差分では女性の転入が多いという形になるためです。熊本や奈良も同様です。実質、20歳前後の女性の転入数が現実に多いのは大阪や福岡などに限られます。
20歳前後と比べるとアラサー年代は激しい動きはありません。突出した男性超過なのは唯一人口比4%パーセントを超える福島県くらいで、あとは2%前後でした。
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