クールビズがパッとしない男の残念な服装 スラックスを替えるだけで印象は随分変わる

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そして、ノージャケットだからこそ、ベルトの見直しが欠かせません。普段ジャケットを羽織っているため、男性はベルトに対する意識が希薄かもしれません。ベルトのバージョンアップを後回しにした結果、何年も同じベルトを締めているビジネスマンを見掛けることがあります。

ノージャケットだからこそベルトは丸見えですし、革がよれているベルトは清潔感の天敵です。清潔感を重視するならば、ベルトの寿命は革がよれたときであって、ちぎれたときではありません。

昨今、ノージャケット姿にメリハリをつけるため、ベルトのバリエーションが増えてきました。これまでカジュアルで使われていたような編み込みタイプもツープライススーツ量販店でよく見掛けます。もちろん好みは分かれますが、ザックリした質感がクールビズのアクセントになるのです。

そして、選び方のコツはベルトの幅にあります。編み込みタイプを選ぶならば、幅3.5センチ未満を選択しましょう。幅3.5センチ以上の編み込みベルトはカジュアルな印象に見えるリスクが高いからです。

カジュアル以上スーツ未満の落としどころ

ビジネスファッションといっても、スタイルごとに留意点は異なります。型が決まっているスーツの場合、ネクタイを締めることで成立しますが、ノージャケットのときネクタイを締めるわけにもいきません。つまり、ジャケットの有無でビジネスファッションの最適解が変わるということ。

ノージャケットのときは、いつもより少しだけ華やかなアイテムを選択してみてはいかがでしょうか? 柄物のシャツ・明るいスラックス、普段は選ばない柄・色のアイテムを一部取り入れることで、全身にメリハリが生まれます。これにより、ノージャケット姿であっても手抜きには見えません。

ドレスコードが緩やかな業界であれば、白のチノパンをアクセントとしてお薦めします。このとき、靴は革靴ではなくスエード靴を選びましょう! パンツの素材によって合わせる靴の質感は変わります。このようなアイテム同士の相性を「着合わせ」といいます。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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