渡米した「片づけメソッド」こんまりさんの今

世界中が「ラブコール」を送り続けるワケ

安価な量販店やインターネット通販などの発達で、簡単にモノが手に入るようになったことに加え、SNSの台頭などで私たちを取り巻く情報が過多になり、 「自分を本当に幸せにしてくれるモノは何か」という、自分を見つめ直す意識がないがしろにされたまま、多くの人たちが、必要でないモノまでも大量に持ってしまっている現状がこれまでありました。

その結果、多くのモノを持つこと、それらを管理することに思考や時間を取られすぎて、疲れてしまっている人が増えて、結果としてより片づいた暮らしを求める人が現代社会では増えているのだと思います。

それに加えて、こんまりメソッドは、単なるおうちの整理整頓術ではなく、片づけを通して自分の思考や判断力を鍛え、人生を変える一種の自己啓発や心理セラピーの方法でもあります。それがちゃんと伝わっているからこそ、必要としてくださる方が多いのかなと。

「捨てるモノに感謝をしてから処分する」という、モノに宿る魂に想いを馳せる日本的な考え方は、欧米の方には新鮮に受けとめていただいている一面もあると思います。

モノを見極める作業は、自分を見つめ直す作業です

片づけは、私たちの人生にとても大きな影響を与えてくれるものです。まず、片づいたおうちで暮らすことで、リラックスできるというのは皆さんイメージしやすいと思います。

KonMari Consultant養成セミナーにて(撮影:Ryan Soule)

また、片づいた環境で過ごすと、リラックスの先に、自尊心が高まるという効果もある。また、モノを探すために使っていた時間も節約することができるというのも、忙しい現代人にとってのメリットです。

そして、自分にとってときめくモノかどうかを見極めていく作業は、自分を本当に幸せにしてくれるモノは何かを見つめ直す作業にもつながります。

「本当に自分にとって大事な価値観は何か」、「自分を本当に幸せにしてくれるものが何なのか」がはっきり分かるようになると、仕事や人間関係など、自分の人生のさまざまな面で、確信をもって意思決定できるようになるからです。その結果、人生全体がときめくものへと変わっていきます。

そのためにも、私は「Organize the World(世界を片づける)」を目標に、「こんまりメソッド」をもっと世界中に広めていきたい。書籍だけでなく、Konmari Consaltantの養成や企業とのコラボレーションなど、さまざまなカタチで。

より多くの人が、ときめく生活、そしてときめく人生を送れるようになってほしいと願っています。

(取材・文/栗原千明(編集部))

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