「東京ドーム主催試合」で西武球団が得たもの 40周年記念事業での開催で来場者数は最多に

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試合終了後にも現れた松崎しげるさんは2曲熱唱した(筆者撮影)

初の東京ドーム主催試合を白星で飾れず失意の西武ファンであったが、西武ファン、日ハムファンとも、大多数が最後まで観戦し、歌手で「40周年PRアンバサダー」を務める松崎しげるさんによるスペシャルイベントが行われた。

松崎さんは、スタンドのファンに「10周年、20周年、30周年、節目の年には必ず優勝していました。40周年の今年、優勝目指してどんどん球場に足を運んでください。これからも西武ライオンズ、がんがん突っ走ります。やっぱりこの歌うたわないとダメかな?」と語りかけ、球団応援歌「地平を駈ける獅子を見た(40thバージョン)」を熱唱するなど大いに盛り上がった。

東京ドーム主催試合が1試合での最多動員を更新

7回表終了後、公式入場数は44978人で、2005年の実数発表以降最多動員となったことがオーロラビジョンで発表された。昨シーズンの西武の観客動員数は167万3219人、1試合平均23239人であったことから、この日は昨シーズンの1試合平均の約2倍の観客を動員したことになる。昨シーズン、西武の観客動員数は球団史上過去最多ではあったが、セ・パ両リーグ中10番手(パ・リーグの中で4番手)の水準にとどまり、パ・リーグの1試合平均観客動員数25910人には届いていなかった。

開幕から1カ月以上が経過したが、今シーズンは、この「東京ドーム効果」もあってか、4月30日時点での主催試合(13試合)の1試合平均の入場者数は26383人と昨年よりも増加している。

東京ドーム内はほぼ満席で立ち見での観戦客もいた(筆者撮影)

西武にとって今シーズンの観客動員数底上げのためには、現状では少ない平日の観客動員数を増やすことが課題といえるだろう。

平日の火曜日にもかかわらず初の東京ドーム主催試合が好調だった要因の1つは、東京都心に立地するアクセスの良さにある。現状、埼玉県所沢の本拠地メットライフドームは池袋駅から西武線で約40分を要し、都心の勤め人が仕事帰りに観戦するには距離が離れていることは否めない。

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