27歳、発達障害で性依存に陥った彼女の真実

「当事者が悩みについて話せる場を作りたい」

かつて米国の有名プロゴルファーが「セックス依存症」だと報道され、ここ日本でも大いに話題になりました。これも、広い意味で性依存症に含まれます。性依存症には「犯罪化するタイプ」と「犯罪化しないタイプ」があり、セックス依存症は後者の代表だといっていいでしょう。同性、異性を問わず不特定多数の相手とのセックスは、性感染症や望まない妊娠のリスクが高まります。セックスするために金銭が必要な場合は、ギャンブルと同じく経済的損失にもつながります。しかし、社会的に犯罪とはみなされません。

米国のプロゴルファーは男性でしたが、セックス依存症は女性に多い病です。特に薬物依存症や性虐待を生き延びた女性に多く見られ、不特定多数の異性と関係を持つこと自体が、彼女らに一時的な心の安定をもたらします。心理的苦痛や不安を解消するため、または心的外傷への対処行動として彼女らは、その行動を繰り返し、やめられないのです。(『男が痴漢になる理由』P47)

上記の内容から性依存は、誰彼かまわず性行為をしまくるイメージを抱いており、話を聞くまで、莉奈さんは経験人数が100人レベルに達しているのかと思っていたのだが、彼女の言う性依存は違った。

「ヤリマン」とか「ビッチ」と自称していた

「経験人数自体は10人ほどなのでそう多くなく、特定の複数の相手と性行為をして依存してしまう形です。それまで私は『ヤリマン』とか『ビッチ』と自称していたのですが、私を知る人は『お前はヤリマンじゃない。されるがままになっているだけ』と、口をそろえて言います。

さすがにナンパやキャッチは怖いので逃げますが、仕事やプライベートで仲が良い人や、もともと面識がある人ほど断りにくいというか応じやすい。信頼関係ができているものだと思い込みやすく、応じてしまう傾向があります。だから、性被害のニュースで加害者が家族や知り合いであるケースは、とてもわかります」(莉奈さん)

彼女が性行為に求めていたものは、相手によって違った。安心感を求めている相手もいれば、トキメキや刺激を求める相手もいた。性行為自体が好きなのかと聞くと、「『好き』と即答したいけど、挿入行為まではしなくてもいいという思いもあって二極化している」と言う。

本来の依存症の定義は、損失があるとわかっているのにやめられない行為だ。莉奈さんは、性行為によりどんな損失を被っていたのか疑問が湧いたので聞いてみると、「相手に依存している状態を平常だと誤認してしまい、自分の意思を見失っていることに気づかず、気づいたときには自尊心や人間関係が崩壊していること」だと語った。

ここでようやく合点がいった。中学の頃に授業中の自慰を強要された際、自分の意思ではないのに実行した。そして、それを行ったことにより周りから「ヤバい人」と思われた。損失に後で気づくことを繰り返すパターンだったのだ。

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