「ITオンチの管理職」が迷惑でしかない3理由 「文系だからいい」ではもうすまされない

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ITオンチの管理職がもたらす弊害はたくさんある(写真:aijiro / PIXTA)
ITはビジネスチャンスを生み出すと同時に、業界そのものを破壊する可能性をも持ちます。「文系だから」という理由で、IT回りのことに無頓着でいると、ビジネスのことが何もわからない危険な状態になりかねません。
文系だからこそ、プログラミングや統計学、ビッグデータやアルゴリズムについて、基本的な仕組みだけでも知っておく必要があるのです。
本記事では、『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』の構成・執筆を担当したグロービス経営大学院の嶋田毅氏が、「なぜ今、ITスキルが重要なのか」をレクチャーします。

ITの素養がマストになる

著者の所属するビジネススクールはMBAを習得する場所ですが、従来のMBAの知識だけでは、今後ビジネスの世界でサバイブすることは非常に難しくなると感じています。これから誰にとってもマストになると考えているのが、ITの素養です。

ここで言うITの素養とは、単にExcelなどのソフトが使いこなせるという意味ではなく、ITをどのようにビジネスに活用できるかを理解し、実践できるかという意味です。

『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

筆者が教鞭をとるグロービス経営大学院でも、「テクノベート」というキーワードを打ち出して、ビジネスのルールが変わりつつある時代の新しいMBA教育に舵を切っています(テクノベートとはテクノロジーとイノベートからの造語)。

とはいえ、すでに会社生活も長く、中堅からシニアとなった管理職の場合、ITについて造詣がまったくない、あるいはITオンチを自覚しているという方もいるでしょう。

実は、こうした管理職は、単に個人レベルの生産性が低いという以上に、企業の競争力を削いでしまうマイナスをもたらす可能性があります。

今回はITオンチの管理職が無意識にやってしまいがちな、会社にマイナスをもたらす3つの大迷惑について取り上げてみます。

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