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「若者の恋愛離れ」は本当?
20代の若者の嗜好について、さまざまなアンケート調査がありますが、そこではよく「若者の××離れ」として、我々オッサン世代であれば必死に飛びついていた欲望の対象に対して、若者がそれほど興味関心を持たなくなった、離れていっているという結果が出ています。
例えば、「クルマ」や「お酒」、「海外志向」などから若者が離れているとされており、そのうちのひとつが今回のテーマの「恋愛」です。我々オッサン世代(今の30代、40代以上)は成人時に6割以上の人に恋人がいたが、今の20代は4割しかいなかったという調査もあります。しかし、20代は直近の記憶ということもあり正確だが、オッサン世代は大昔の記憶を「盛っている」可能性もあるでしょう(少なくとも私を含め、私の周囲には6割もいなかったはず……)。
一方、若者の恋愛離れは底を打ち、成人時に恋人がいる人の比率も上昇してきているという調査もあり、どちらが真相かはあまりはっきりしません。恋愛ドラマの視聴率がなかなか取れないというのも、恋愛適齢期をとうに過ぎ去ったオッサン世代がテレビのメインの視聴者になるにつれ、若者の恋愛事情を見せつけられてもムカつくだけでつまらないと考えれば当然で、これが若者の恋愛離れと言えるかは微妙です。
そんなことから、私は、「恋愛」についてだけは、「離れている」「興味関心がなくなってきている」というのはやや疑問に思っています。そもそも生殖本能に紐づくものですから、時代が変われども、そんなに簡単に「恋愛したくない」とはならないのではないでしょうか。私の経験でも、この四半世紀に渡って新卒の採用面接をしてきて、「一番頑張ってきたこと」を「恋愛」だとする学生はいまだたくさん存在します(面接で恋愛の話をするのはできればやめて欲しいのですが……)。