お金持ちに一歩でも近づくための3つの法則 日本人は下手だが超富裕層は皆がやっている

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2つ目の支出に関しては、「貯金したければインドのドケチ金持ちに学べ」でも書いたので少し省略しますが、実際、金持ちは基本ドケチです。必要ない物や無駄に高い物は買いません。支出をしっかりコントロールして余裕資金(種銭)を作るようにしています。

一代で財を築いた人は、おカネをできるだけ回す

一代で急激に成功をした人は賃貸で車も保有せずに、ほとんどのおカネを事業や投資などに回している場合もあります。住宅ローンや貯蓄型の保険を組んでしまうと、自由に使えるおカネが大きく減ってしまうために機会損失になります。リスクをとって成功したいという人は普通預金やMRF、上場株式や投資信託など換金のしやすい形で資産を持っておく戦略も有効です。

3つ目の運用に関しては、余裕資金(種銭)が多いとリスクを取りやすくなります。多額の住宅ローンなどの借金を抱えている、扶養家族が多いなどという人はリスクを取ることが難しいですが、なくなっても痛くない余剰資金が多ければその分勝負に出ることができます。

投資には主に自己投資、不動産投資、金融投資の3つがありますが、自分の得意な分野に投資をしてお金持ちになっている人はたくさんいます。自己投資というのは、たとえば、夢中になれることが見つかった人はすでに学生時代や20代など若い頃からビジネスを始めて会社経営者となるなどです。会社を上場させてひと財産を築いている人もシンガポールには少なくありません。社長以外の社員もストックオプションや社内積立などで株式を保有することもできたりするので、ベンチャー企業で働いてコツコツ積み立てをして株式が上場されて資産を殖やせる場合もあります。

また、不動産投資については、やっぱり外資金融で働いている人が多くなるでしょうか。これは業界として金融取引を制限していることもあるようです。安く買って高く売るのが基本ですが、2008年のリーマンショックの際に競売物件を買って、超お金持ちになっている人も少なくありません。

最後に金融投資で成功をしている人ですが、これは、2013年から2017年にかけた株式市場の高騰にきちんと乗っている人などです。日本の投資家の皆さんも、日経平均株価に連動したインデックス投信を買って保有するだけでも資産を倍増させるチャンスがありました。また、いろいろな課題はあるものの、ビットコインなどの仮想通貨を初期の頃から保有、バイ・アンド・ホールドで祖国のインドネシアでは十分な老後資産を築いて30代で仕事を引退したという人もいます。

1つ大事なのは、大成功をしている人の多くは、ほぼ間違いなく普段から「種銭」を作っておき、チャンスが巡って来たら迷わず飛びつくタイプです。虫の知らせを見逃さないのです。「待っていて、引っ捕まえる」という印象です。

もし、読者の皆さんが普通の会社員でも、夫婦共働きなら「2馬力」で稼ぐことで、収入を大きく増やすことができます。また、単身の人も扶養家族がいない分、余裕資金は作りやすいと思います。65歳まで働くことで生涯賃金は増えます。無駄遣いを減らし、その分で投資信託の積立をコツコツすることも可能です。

花輪 陽子 ファイナンシャルプランナー

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はなわ ようこ / Yoko Hanawa

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。外資系投資銀行を経てFPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書) 、『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。花輪陽子オフィシャルサイト 海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイトも運営。まぐまぐ「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編」も。

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