トランプ氏、ティラーソン国務長官を更迭 後任の国務長官にはポンペオCIA長官
[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、ティラーソン国務長官を更迭し、後任にポンペオ中央情報局(CIA)長官を充てると発表した。
トランプ、ティラーソン両氏の間で、北朝鮮やロシア、イラン政策を巡って意見の食い違いが表面化していた。
更迭人事は、ツイッターで明らかにした。CIA長官の後任にはハスペル副長官がつく。
「長い間話し合ってきたことだ
トランプ氏はホワイトハウスで「長い間話し合ってきたことだ」「われわれは実際には非常にうまくやってきたが、複数の案件で意見が異なった」と説明。イラン核合意を見解不一致の一例に挙げた。
一方、ポンペオ氏の思考プロセスは自身と似ているとした。
国務省高官らによると、ティラーソン氏は更迭理由を把握しておらず、職にとどまる意向を示していたという。
ホワイトハウス高官は、トランプ氏が9日、ティラーソン氏に退任を求めたが、アフリカ訪問中に発表しない考えだった。
ティラーソン氏がワシントンに戻ったわずか数時間後に、トランプ氏がツイッターで発表した。
ポンペオ氏は政権内の体制支持者とみられており、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長との会談予定や貿易交渉を控え、国務長官に据える意向を示していたという。