「自分を動物に例えたら?という質問。都市伝説だと思っていたので、回答を準備しておらず、うまく答えられなかった」(拓殖大学・文系)、「自分を動物に例えると何ですか? 本当にこんな質問が出るんだなと思った」(愛知淑徳大学・文系)。
かなり多くの学生が準備不足で面接に臨んでいるようだが、かなり高い確率でこの質問に遭遇するので準備が必要だ。
とはいっても、何でもいいわけではない。多くの人にとって印象が悪い動物、たとえば蛇やハイエナなどがそう。目立つかもしれないが、マイナス評価の可能性が高い。好感度の高い動物を選ぶべきである。
身近にいる動物(イヌやネコなどのペット系)は安全だ。特にイヌに対するグッドイメージは強い。町中で見かける鳥もいいだろう(スズメ、ツバメ、ハト、メジロなど)。動物園の人気者(パンダ、ライオン、カバ、ゾウ、シマウマ)や水族館の魚やイルカもいい。
自分の長所に近い動物を選ぶ
こうした質問に対する回答のポイントは、論旨が明確であること。自己分析で見つけた長所(俊敏さ、協調性、対応力、好奇心、行動力、スタミナなど)に近い動物をあげて、似ている点を話せばいい。
「色に例えると何?」という質問もかなり多く、「動物に例えると何?」の半分くらいの学生があげている。注意したいのは、好きな色を聞かれているのではない、ということだ。自分を表す色を話さなくてはならない。このストーリーを作るのは動物よりも難しい。
色は無限にあり、表現する言葉も多い。赤系統の色だけでも紅、ピンク、桜色、桃色、唐紅、真紅、緋色、朱、えんじと多い。あまり難しい言葉を使うと、面接官に伝わらない可能性があるので、シンプルな名称(色鉛筆やクレヨンの基本12色)がいいだろう。
言葉は無難でも、ストーリーは個性的にしてほしい。色のイメージは1つではない。赤はエネルギッシュであると同時に、派手さ、危険のイメージを持つ。青は清潔で知的だが、冷たいイメージを持つ。色の持つ複数のイメージから何を選ぶかで、面接官の印象は変わってくる。
面接では漢字力も試される。「あなたを漢字1文字で例えると? というもの。何も思い浮かばず苦労した」(早稲田大学・文系)と準備なしでは苦戦する。「あなたを漢字1字で表すと?」(青山学院大学・文系)だけでなく、「自分を四字熟語で表してください」(宮崎大学・理系)と質問する企業もある。
動物や色も漢字も、準備なしで対応することは困難だ。特に、四字熟語は字や読みを間違って覚えていることがあるから、事前に回答を用意しておいた方がいい。
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