いのちを救う先端技術 医療機器はどこまで進化したのか 久保田博南著
バイタルサイン(生命兆候)を把握する医療機器は医療には不可欠で、この100年の間、長足の進歩を遂げた。新潟県中越地震のがけ崩れ現場で男児救出に活躍したのは、遠隔で心臓の鼓動などを感知する最新装置だった。心電計は心臓を動かす電気信号を測るが、逆に電気信号を出せば心臓の動きを保つペースメーカーになる。
さらに、高電圧の電気刺激をするAED(自動体外除細動器)は止まった心臓を動かし、昨年の東京マラソンで2人を救った。ほかにも、より正確な測定方式の血圧計や体温計など新技術開発が続けられている。
医療機器研究に携わった著者が、研究史などを交え、生命を守るために必要な医療機器の仕組みを解説する。
PHP新書 756円
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